昨年末 ZEP-II JZ-85Bのレプリカギターをつくりました。自分はコンコルドヘッドのギターデザインが気に入ってます。
でも、世間では必ずしもそうではありません。ヤフオクでもコンコルドヘッドのギターは人気があるように思えません。発売当時の価格からすると暴落しているような… パーツのカテゴリーでも、例えばメイプル1Pのバナナヘッドのネックなら状態が悪くても1万円超えますけど、コンコルドヘッドのネックなら5先円以下で落札できることも。
何故?
理由はデザイン? コンコルドヘッドのギターが一斉風靡したのは1980年代、今思うといろんなものが過剰だったと思う。最近は本物志向というかベーシックなものが受け入れられやすい時代。当時最先端で尖がってたもの程、今見ると笑える。そういう類のものとして括られてるのかな。
コンコルドヘッドのギターをスタジオに持っていくのは、「これでもか!」ってくらい肩パッドが入っているジャケットを着て街にでる。みたいな。勇気がいる行為なのかな?
個人的には、当時はレスポールやストラトって古臭い印象。今と違ってビンテージにもなりきれてなかったと思う。コンコルドヘッドはEddi Van Halenに端を発する”革新性”みたいなものの象徴の一つだったと思う。デザイン的なインパクトは相当あったんだけど。
それから、スカーフジョイントってのもあると思う。国産Chavelのコストパフォーマンスモデルで大量に出回ったんで、なんか安いギターに使われる工法かなって想像はしてるんだけど。なので、ネットで検索してみた。
”スカーフジョイントはネックの強度を高める工法
ギブソン系に代表されるヘッドに確度のついたギターの場合、ナット付近でネックが折れるトラブルが起きやすい、この問題の対策として板目の異なる木材をジョイントして強度を確保したという話がでてくる。有名メーカーのアコースティックギターでこの工法を取り入れているものがあるとか。この話は知りませんでした。
”スカーフジョイントはネックのコスト削減の為の工法
木材ブロックから無駄なく切り出すためにという説明もある。多分これが理由の大半を占めると思う。同じようなデザインのKramerのネックはスカーフジョイントじゃない。ヘッドに角度があるコンコルドネックはジョイントという一手間かけてもコストが抑えられる。ヘッドに角度が無いバナナヘッドのネックは一手間かけないほうが安い。
“スカーフジョイントの怖い話
他には、スカーフジョイントでコンコルドヘッドと共に消滅したと思ってたんですが、今でもあるらしいです。安いギターで。で、そういうギターってスカーフジョイントの接合部分の3フレットのあたりからネックが反っちゃうらいいです。そうするともう直せないらしいです。直すより買ったほうが安い。) 怖いです。
最後にレアな画像を
3pのコンコルドヘッドのネックです。ヘッドのところは5pだと思います。
ZEP-II CUSTOM のLOGOはイケてない。Charvelにならってギターの形をしたLogoを考えたんだろうけど。コンコルドヘッドのLogoはシールと印刷があって、シールは簡単に剥がせます。