リペアの依頼いただきました。ブラッド・ギルス風のギターのリペアに挑戦です。ブラッド・ギルスのギターっても、例の赤いギターではなく、Ozzyのライブビデオ”Speak of the Devil”の最後で使ってた黒の2ハムギターの方。
先に断っておきますがレプリカの製作じゃないです。OzzyのVideoも昔見た程度なんでね。依頼者さんのご要望も加味しながらそれ風に仕上げる感じです。
これがベースになるフェルナンデスのギターです。この時点ですでにブラッド・ギルス風です。(笑)
まず、全体チェックとクリーニングから。今回の投稿は結構長いですが、続きはこちら
Floyd Rose 3 Made In Germanyを分解清掃です。いつもの洗浄2001+アルコールの液に浸して汚れをとります。ついでに部品もチェック。インサートブロックが1個に欠けがありました。機能はしそうなのでそのまま使います。
サドル部分に使用感はあるもののピカピカになりました。(嬉)
ブラスブロックも支給してもらって交換しようとおもったのですが、ピッタリという訳に行かず断念です。上部のネジ穴が面取りしてあって皿ネジ対応になっていれば上手く取り付けできると思うですけどね。
ピックアップはDuncan PerformerのDetonatorを支給してもらいましたので、これをつけます。Detonato=起爆装置。凄そうなピックアップです。フロントもDuncanなんですが型番のシールがないのでモデル名は不明。
Duncan Performerってのは、設計はアメリカ、製造が韓国でちょっと安いDuncanピックアップなんだそうです。アメリカではGuiter Centerが販売していて、何社かのGuitar makerにもOEMされてるんだとか... Duncan → Duncan Performer → Duncan Designって感じなのかな。(英語力無いんで間違ってるかもしれません。)
こいつが作業前のボディです。作業するのは3点で、ピックアップのザグリ、現アウトプットジャックの穴埋め、新アウトプットジャックの穴あけです。
ピックアップを取り付けたピックガードを組み込もうとしたら、今のザグリだとぶつかっちゃうところがあり、また、ザグリも15mmと浅め(ZEPやKramerは20mm)だったんで少し掘り下げました。
現アウトプットジャックの穴埋めは、バスウッドの端材から丸棒材を作ってそいつで穴埋めしました。
アウトプットジャックに丸棒材を突っ込んだところ。この後飛び出した部分をノコギリで切り取りました。
新アウトプットジャックの22mmのフォスナービットで穴あけ。
ブースターは使わないんですが、ミニスイッチはスイッチング奏法用に残します。(アース線をOn/Offさせます。)
木工加工が終わったんで、仮組みしてみました。問題点は2点
①弦高がメチャ高いです。ブリッジは2音程度アームアップできるようによいうリクエストがあり下げられません。なので、ネックポケットで調整します。
②小さいところですが、ピックガードとピックガード固定ネジがFloyd Roseに当たってます。演奏上問題はないですが、金属が当たる(ネジFloyd Rose)音がするので直しておきましょう。
今後の作業ですが、ネックポケットの修正が終わったら、塗装が剥げている部分のタッチアップ。ピックガードの加工も平行して済ませちゃいます。